協働ってなんだろう(2)

2016年9月末。梶原子ども会館を指定管理に移行するにあたり、NPO法人になってくれたらありがたいと行政に請われ、7月に認証を受けました。
ところがわずか2か月で、私たちは事業を失っていました。
担当課いわく、まさか、交通の便も悪い住宅地の中にある子ども会館に企業が3団体も応募してくると思わなかったとのことでしたが、「地域と作る子どもの居場所」というコンセプトで4年間やってきた協働事業者であり、一日平均4人だった来館者数を30にまで伸ばし、地域の皆さんとの関係も良好だった私たちを、審査会が落とすことはありえないと信じていました。

(裏庭でウォータースライダー)


(117人が参加した「絵の具ざんまい」)


(駐輪場で「壁画に挑戦 みんなのかたち」)

しかし結果は惨敗。
指摘されたのは、会計書類を専門家にみてもらっていないこと、そしてお金の管理。
私たちは4年間行政指定の書類をきちんと提出し、指定された通りお金や重要書類は鍵付きロッカーで保管していたのですが、「あなたたちのようなずさんな管理をする団体に公施設は任せられない」と言われたあの時の悔しさを、私は一生忘れないでしょう。
後日、審査結果が低すぎるのが気になって担当課に確認して発覚したのは、懸命に作った実績報告書は、「審査の公平性を期すとともに、既存の運営団体であるということを隠すため」、事前配布資料には含まれず、審査員の方には審査が始まる直前に資料が差し込まれ、実質何も見ていただけていなかったという事実でした。

私たちが不勉強だったことは間違いないです。でも、悔しい。
もし、無知だった私たちと行政との間に中間支援組織が入って、協定書を結ぶところから関わってくれていたら、会計はこのように整えていったらよいとアドバイスしてくださったら、絶対に対応したはずなのに。
そして毎年、第三者の立場で業務評価をしてもらい、地域の方にも評価していただき、誰でも閲覧できる環境が整えられていたら、私たちの実績をわざわざ隠す必要もなかったはずなのです。

10月末に地域の方と行政担当課を招待して行った実績報告会では、地域の皆さんが大変評価してくださり、「なんでこの人たちを落としたんだ!」と皆さん行政に対して怒ってくださいました。
行政担当者も「自分たちも本当はお願いしたかったのですが、公平性を期すためにプロポーザルにせざるを得なかったのです・・」。
本当に、子どもたちにとって一番良い環境を提供できる団体を選ぶという視点で選んでいただいたのか?「行政の公平性」という名のもとに本来の目的はおざなりになっていなかったか?
この事例を、今後に必ず生かしてほしい。そう強く思っています。

代表ブログ 全ての投稿