10周年記念対談ブログ(3) 塚越 暁さん

おかげさまで、2012年4月に発足した鎌倉あそび基地(旧:梶原あそび基地)は、10周年を迎えました。
お世話になった方々や共に頑張ってきたスタッフとの対談をブログで連載し、これまでの団体の歩みをご紹介しつつ、次の10年に向けて団体の活動を応援してくださるパートナーを募集していきます。
よろしくお願いいたします。


2022/07/28 逗子海岸にて

 

2017年にフリースクールを立ち上げ、2018年5月に建長寺にて東大先端研の中邑先生をお迎えして100人以上の来場者を集めた講演会「きみの笑顔がみたい」、夏には6回シリーズのカッコイイ大人に出会うワークショップ「エンカレ」を開催したものの、会員は数人程度。
事業の継続と方向性を考え、「かながわボランタリー活動推進基金21」に挑戦する事に。最長で5ヶ年継続できる行政との協働事業ということで、金額も大きく超難関。
当時プレゼン初心者の私たちの水先案内人となってくれたのは、スタッフ小林の知人だった原っぱ大学ガクチョー塚越暁さん。
当時の事を振り返って、お話してきました。

水澤:お久しぶりです!その節は大変お世話になりました。
塚越:いえいえ、その後の様子もじっくり聞きたかったから、すごい嬉しいです。
水澤:すっかりご無沙汰してしまってごめんなさい。近況は後ほどお話しするとして、今日はまずあの頃の話から聞かせてください。

塚越:あれは2018年の春頃?ちょっと事業のプレゼンするのを手伝って欲しいという話で。初回一通りお話した後、「仕事としてお願いしたい」といってくれたでしょ。あれ、凄く嬉しかったんだよね。僕を信用してくれているというか、認めてくれた感じで。
水澤さんは、すごく自分に近いというか、感性が似ているなと感じて、なんかね、凄く好きだなって思ったの。応援したいってすごく思った。ぼくら(原っぱ大学)もスタートしたばかりで、同志のようにも感じてた。
当時のLargoはね、外から見ると課題が分かりやすかった。SNS発信とか、プレゼンの資料の作り方とか、そこからだったもんね。
自分たちの凄さが分かってなくて。稀有ですごい活動なのに、人に伝えるのが下手なだけ。
サラリーマン時代に、中身が空っぽだけどすごく良いものに見せるのが上手な人をたくさん見ていたから、なおさら「これは、絶対にイケる!」って感じた。代表の思いも明確、スタッフの思いもやりたいことも明確、進むべき道も見えている。やりたいことが溢れていて、当事者が集っているから切実な思いがある。ただ、思いが溢れ過ぎちゃって聞いている方は分からなくなってきちゃうから(笑)、僕の役目は交通整理っていうか。引き算していくだけでよかった。

印象に残っているのは、団体の規模が大きくなってしまうことに慎重だったこと。とにかく「質の確保」をすごく大切にしていた。運営者の覚悟次第だし、ニーズはあるんだからちゃんとやれば、いずれ自立経営していけるようになるのになあって僕は思ってたけどね。実際今、25人以上の会員数だし延べ45名以上の人がLargo会員になったって聞いて、ほらね!!って思うよ。
あとはね、スタッフのみなさん一人ひとり力があるのに、当初は意見を言わないと決めているのかな?と感じるくらい発言がなかった。それが話し合いを重ねていくうちにだんだん変わっていったのも印象に残ってる。スタッフみんなから水澤さんへの愛を感じる場面もたくさんあった。みんなでできる事を目一杯頑張って、この事業を勝ち取ろう!!という感じになっていったよね。

水澤:塚越さんには、そんな風に見えていたんですね。知らなかった〜!なんだかすごく嬉しいなあ。
塚越さんのコンサル期間が終わってすぐ、基金21から書類審査の結果が来て。10月の最終プレゼンに参加できる10団体には残ったけど、おそらくその中で一番低い評価。それでもう、崖っぷちだから必死にプレゼンの練習をして本番に臨んだの。
当日は何人かのスタッフやファシリテーターの滝田先生が応援に来てくれて、みんなにハイタッチしてからプレゼンに臨んだのを覚えてる。数時間後の結果発表で名前が呼ばれたときは、ほんと震えたな~!!

そして翌年から事業開始。現在3年半が過ぎようとしています。
では、このあと今の私たちの活動と今後の夢についてお話しするとして、一旦ここでしめたいと思います。
今日はお話を伺えて本当に嬉しかったです!
ありがとうございました。

塚越 暁さんプロフィール
親と子の遊びの学校「原っぱ大学」ガクチョー/HARAPPA株式会社 代表取締役
神奈川県逗子市出身。2児の父。2012年、子どもと本気で遊ぶのが楽しくて「子ども原っぱ大学」を立ち上げる。現在は逗子のフィールドを中心に、千葉県や大阪府にも活動の場を広げている。