Largoプロジェクトリーダーの小林です。先日、横浜国立大学 教職大学院 教育学研究科 高度教職実践専攻の授業『学校運営と危機管理の実際』にて、鎌倉あそび基地代表の水澤と小林が講義の講師を務めさせていただきました。テーマは『子どもたちの居場所』についてです。
前半:『子どもたちの居場所』とは
前半は小林より、Largoの活動説明とともに、これまでの経験に基づいた、『子どもたちにとって安心できる居場所』についてお伝えしました。
子どもたちには物理的な居場所が大事であることと同じくらい、信頼を積み重ねられる『心の居場所(コミニュティ)』が必要です。それがあることで、子どもたちは安心して自分を拓くことができ、自信という根っこを自らの力で耕しながら成長していくのだと感じています。

続いて水澤からは、子どもを真ん中にした鎌倉あそび基地の活動における対外的な連携についてお話ししました。地元のシェフを月替わりでお招きする地域食堂はじめ、神奈川県教育委員会との協働事業である子ども応援サイト『キミイロ』や、Largoが独自に助成金を受託し伴走支援を行なっている市内小中学校の校内フリースペースの伴走状況をご説明し、不登校支援を入り口にした、すべての子どもにとって最適な支援を届けるための、包括的な視座についてお伝えしました。

後半:現役の先生方とのグループ協議
後半のグループ協議では、『校内フリースペースにおける課題』のケーススタディを行いました。実際のフリースペースにおいては、利用目的による子どもたちの棲み分けや、定員以上の利用希望者がいる場合の対応など、様々な課題があります。協議のシェアの時間では、現役の先生方から以下のようなインクルーシブな学級運営に向けた提案をいただきました。
・子どもに合わせた柔軟な運用:時間や曜日で区切るなど、ニーズに合わせた実施。
・自己理解の促進:そもそもなぜフリースペースに行きたいのか、理由を検討して自己理解を深めることが重要。
・教室のあり方の見直し:フリースペースを利用する以前に、「のんびりしたい子」が教室にいられるような柔軟な受け入れ体制が必要。
今回聴講してくださった現役の先生方に向けて、『学校という一つの居場所において、子どもたち一人ひとりが幸せに育ち合い、生きる力を醸成する場であってほしい』という願いを込めてお話しさせていただきました。
子どもだけでなく、先生も保護者も、誰もが幸せである学校。それこそが、子どもたちにとって心理的安全性を確保する大きな礎となると考えています。
現在、文科省が提言している『COCOROプラン』にもあるように、不登校支援に限らず、教育・福祉・企業といった領域の壁を超えた『地域連携』が急務となっています。そのためには、それぞれの場所でそれぞれの役割を果たしながら力を合わせることが大切です。大人たちが協調して進む姿を子どもに見せること、そのものが子どもにとっての『生きる学び』であり、『希望』になると信じています。
学校という地域の一つの居場所が、未来を創る子どもたちの生きる力を育む場であってほしいと切に願いながら、これからも私たちにできることを皆さまとともに模索していきたいと考えています。
最後になりますが、今回も素晴らしい講義の機会を授けてくださった 青木教授 に心より御礼申し上げます。

【キミイロ】https://kimiiro.education/
【COCOROプラン】https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802_00005.htm




