7/29(土)に開催された(一財)神奈川県高等学校教育会館教育研究所主催の公開研究会
「増加する不登校 広域通信制高校、フリースクール、校内居場所カフェからの報告」に、
フリースペースたまり場の鈴木晶子さんのコーディネートで、山下峻さん(広域通信制 星槎国際高等学校教員)、小川杏子さん(校内居場所カフェ NPO 法人パノラマ)と共に登壇する機会をいただきました。
オンライン含め60名の参加でした。
山下さんの報告で印象に残ったのは、
「この年齢ならこれくらいできるはずという比較、なぜできない?という否定的な見方をやめよう」
「社会に出て仕事を選ぶ時、苦手なことを仕事にしますか?苦手の克服より、必要なサポートをして子どもの得意を伸ばそう」
「公民連携で単位認定の可能性を探り、高校中退せざるを得なくなるケースをなくしていきたい!」
ということでした。
小川さんの報告で印象に残ったのは、
「居場所カフェは、安心安全で、文化資本のシェア(再分配)ができる場所」
例えば、家庭的な「味噌汁」を口にすることや、着物や浴衣を着せてもらう機会のない子もいる。
また、ボランティアが活躍する場だから、ソーシャルワークの起点となる。
入学前セミナーや展示会などでカフェ体験をしてもらう。
多様な人に出会う事が、セーフティーネットとなる。
ということでした。
私からは、Largoの活動報告として多彩なワークショップや学校との連携についての紹介、
それから地域連携として、県教育委員会と協働ですすめているのウェブサイト「キミイロ」についての紹介や、地元鎌倉市の取り組みとして教育委員会のULTRAプログラム等の紹介、
Largoを訪問し子どもたちと交流してくれた教育長や心を寄せてくださる方々との交流などを紹介後、実際Largoから高校に行った子どもたちのコメントや保護者の方、スタッフからの思いをお伝えしました。
参加者からの質問やご意見・ご感想の中では、「県立×通信制高校の可能性を探っていきたい」、
「レベルの高いオルタナティブスクールがあるのに学校が認めようとしていない、もっと地域・学校外に学ぶべきでは」
さらには、「よい実践には決まりきった形がない。その子に合った形を考えるので数値化しにくい(評価が難しい)」
といった前向きで思いのこもったものが多く、これからの県立高校の取り組みに期待し、注目していきたいと思いました。