子どもたちを見守るために

私たちNPO法人鎌倉あそび基地は、湘南モノレール湘南深沢駅から徒歩5分の『ふかふか』という施設で、「学童保育ふかふか」と「フリースクールLargo(ラルゴ)」を運営しています。

学童保育は「放課後児童支援員」が有資格者として子どもたちに接することになっています。
先日県の主催する放課後児童支援員認定資格研修に、当法人からも私を含め3名が参加してきました。6時間×4日間の研修はなかなかハードでしたが、内容はとても充実しており、鎌倉市がこれを子どもたちの育つ環境づくりのために重要と考え、提供してくれていることは本当にありがたく、今後もぜひ続けていただきたいと思っています。

私たち鎌倉あそび基地は地域の母親主体で発足した団体だからこそ、会員の皆さんや地域の信頼を得るために、補助員のままで勤めるのではなく、全員が有資格者となることを目指しています。
実は、私も先日保育士資格を取得したばかり。9教科からなる試験勉強は私にとって記憶力との戦いでしたが、本当に大切な内容ばかりでしたから、取り組んでよかったと思っています。

では、もう一つの事業であるフリースクールはというと、国の補助金制度が無いので開設に条件はなく、届け出も資格も規定されていません。だからこそ、長年フリースクール等を運営されてきた団体は、行政にその必要性を働きかけつつ、志を持って地域の子どもたちとご家族のために奮闘されてきました。
私たちの団体もそうした活動を引き継ぎつつ、子どもについてしっかりと学ぶことの重要性を認識し団体内での研修を月一回行っています。発達の支援等についても、スタッフそれぞれが外部の講習会にも自主的に参加して、団体に持ち帰って共有しています。

こうしたことをベースに、目の前の子どもたちに向き合ってプログラムを組み、結果を受けてまた検討する。記録の取り方、ひとり一人の成長がわかる活動報告書づくりについても、ご家庭や学校のご要望を受けて改善を重ねてきました。
スタッフ同士、子どもの育ちにとって何が最善なのか話し合い、知恵を出し合い、いろいろ考えては行動して、試行錯誤を続けています。
子どもたちと過ごしていると、「声かけ」の大切さと、大人の価値観を押しつけずに見守りつつ、「待つ」ことの大切さと難しさに日々直面します。
Largoは多くのスタッフが関わっていること、そして地域の方にも入っていただいて様々な目線で子どもたちの成長をゆったりと見守っていけることが魅力だと考えています。子どもたちが安心して少しずつ自分の心を解放し、やりたいことに出会えた時に、それを全力で応援できる場所でありたいと思っています。
縁あってLargoで出会った子どもたち。その成長を、保護者の皆さんと一緒に見守らせていただけることに感謝して、今日も考え行動し続けます。