『ふかふか』ができるまで (2)

いいなあと思う物件は見つかったけれど、もとは大工さんの作業場。
トタンの壁はあちこちに穴があいています。

これはかなり手を入れなければならないのでは?
友人の建築士さんにざっと見積もってもらったところ、補助金で出る予算額の倍はかかってしまうとのこと。
途方に暮れる私たち。
ほかの物件をあたっていく中で、友人に状況を聞いてもらっていると、
「ねえ、紹介したい人がいる。今ここでアポ取るから」と、目の前で電話し数日後に事務所に伺うことに。

お会いしたのは「きらくなたてものや一級建築事務所」日高保さん。
親身になって聞いてくれる日高さん。
梶原子ども会館を市の方針で去らねばならなくなった経緯や、団体の現状をお話しているうちに、悔しくて泣けてきて・・・
私が一通り話し終えると、「いいですよ、やりましょう。」と。
現場も見ていないし、予算だってあるでしょうに。
そのまま現場に一緒に行って、見てくれて、写真をあちこち撮って、
「まあ、なんとかなるでしょう、皆さんも働いてくださいね。」

こんなことがあるの?信じられない!!嬉しすぎる!!
紹介してくれた友人と一緒になって大喜び。
日高さんの穏やかな笑顔と決意した表情に、これまでの不安は吹き飛んで、「絶対に大丈夫」と確信できました。
後日、スタッフに日高さんを紹介し、施設をどんなふうにするのか、間取りや作り方の提案をしてもらいました。

驚くべきその方法。
そこで示された私たちの関わり方は、ここまで手作りの保育方法で子育てしてきた私たちにとって、すんなりと受け入れられるワクワクするもの。

そしてその結果出来上がるものがコレですよと、日高さんのこれまで手掛けた建物の写真を見たときのみんなの歓声・・!!
本当に?こんな素敵なものが出来上がるの?ねえ、みんなで頑張ろうよ!!

ここから『ふかふか』が完成するまで、約半年間。まさに怒涛の日々の始まりです。
この続きはまた次の機会に。