『ふかふか』ができるまで (6)

大工の藤間さんが美しく刻み、それぞれの収まる「住所」の記載された材木たちに柿渋を刷毛で塗り、布で乾拭きをする「カキシブ隊」。

日高さんはもちろん、きらくなたてものやの事務員の方も駆けつけてくださり、コツを伝授してくださいます。
独特の銀杏のような匂いが立ち込めるなか、ワイワイと作業は進みます。
当時3~5歳だったスタッフの3人娘たちも一生懸命お手伝い。
子どもたちがいると本当に場が和み、明るくなります。

この頃の私たちの話題は、初めて取り組む「学童保育」についての知識を得るためにどういった勉強をしていくかということ。
研修を受ける、関連の法律や条令を読み込む、同じような活動をしている民間団体のHPをみたり視察に行ったりを、手分けして進めていました。

世間で公設の学童施設の受付が始まる時期。
私たちも手探りで入会案内や書類を作成して、説明会の準備もすすめました。
ふかふかで開催したいけれど、施設は工事中。
どうしようかと考えていたところ、すぐ近くの生活クラブデポーさんが、事業の内容に共感してくださり、会議室を貸してくださることに。
店頭に看板も出させていただき、本当にありがたく思いました。

敷地入り口には、大家さんの照男さんがベニヤ板で簡易看板を作ってくれて、そこでも告知できることになりました。
「そのうちもうちょっとイイヤツ作ってあげるからね!」と照男さん。
この頃から、私たちはいつも地域のみなさんの温かいお気持ちに支えられていました。
さあ、11/1の募集開始に向けて、説明会をしよう!パンフレットを配らなきゃ!
やることはてんこ盛りです。