『ふかふか』ができるまで (3)

さて。建築家さんが決まり、10月には作業を始めたいけれど、もう一つ大きな懸案事項それは・・補助金がおりる翌年夏頃まで約1年間お金がほとんどないということ!
大家さんは建物の2階に住む照男さん。長年工務店として地域でお仕事をされてきた方でした。
地域の町内会長さんや民生委員さんに照男さんのお人柄を伺うと、「子どもが大好きでとてもいい方だよ」。
でもまさか、無理だよ・・と思いつつ、私たちにはお金がありません。
けれども熱い思いは人一倍ある!ともかく当たって砕けろだと思い、お願いしました。
「家賃の支払い開始を一年待っていただけませんか・・・?」

照男さんの回答はなんと、一年待ってくれるだけではなく、補助金で対象外の工事期間については、家賃はいらないというもの。
これには管理されている不動産会社の方も本当に驚かれていましたが、市の担当の方も現場に足を運んでくださり、不動産会社の方と直接会って確認もしていただき、契約をすることができました。

本当に、こんなことってあるのですね。照男さんには本当に、感謝してもしきれません。
今も変わらず『ふかふか』の子どもたちのおじいちゃんとして、子どもたちのことばかり考えてくださる照男さん。
やんちゃな子どもたちも照男さんのいうことには、きちんと耳を傾けます。

この場所の名前は何にしよう?これまでは梶原の地にあったので「梶原あそび基地」という愛称で活動してきたけれど、何か心機一転、愛される名称に・・・。
ここは「沢」地区、、子ども・地域とくつながりたい、既存の学童保育よりも付加価値をつけていこう、子どもにとって居心地の良い「ふかふか」な場所にしたい、そんな意味を込めて「ふかふか」という名前に決めました。

いよいよ、日高さんときらくな職人さんたちとの協働作業がはじまります!!
まずは「泥コネ」だって。
え?!泥コネ?なにそれ楽しそう!これは地域の子どもたちを誘ってワークショップにしちゃう・・? 
 
続きは次のお話で。