『ふかふか』で「共生」する子どもたち

私たちNPO法人鎌倉あそび基地は、湘南モノレール湘南深沢駅から徒歩5分の『ふかふか』という施設で、「学童保育ふかふか」と「フリースクールLargo(ラルゴ)」を運営しています。

Largoが本格始動して2年目。せっかく同世代の子どもたちが同じ施設に集っているのですから、自然に関わるようになっていったらいいなと思っていました。
とはいえ、午前中を『ふかふか』で過ごす、学校に行っていないフリースクールの子どもたちと、学校を終えてから『ふかふか』にやってきて午後を過ごす学童の子どもたち。
一緒に過ごしたらどんなことが起こるのか、正直心配でもありました。

1年目、初めてのLargo会員で当時小4の男子が、一人で何回か学童時間まで残って過ごしたことがありました。
子ども同士のちょっとハラハラするような洗礼も受けながらも、得意のパソコンやマイコンでつくったゲームを披露して、学童の子どもたちが彼をリスペクトするようになり、ゲームをやらせてくれたお礼でもないのでしょうが、泥団子の作り方を教えてあげたり一緒に楽しんだりするようになり、遊びを通じた子ども同士のコミュニケーションのちからに感動させられました。

そして2年目の今年。学童時間経験ありの小5男子と一つ年下の小4男子がとても仲良くなって、午前中一緒に過ごすだけでは飽き足らず、午後も一緒に遊びたいからということがきっかけで、学童時間まで残って過ごすようになりました。
現在は、家での時間も大切にしている小5男子が先に帰っても、小4男子は18時まで残って学童の子どもたちと過ごしています。下の学年の子の面倒見もよく、相手の気持ちを汲んで言葉を選んで話すことの出来る彼は、すっかりなじんで、仲のよい友達も出来たようです。彼のおかげで、これから少しずつ学童時間も残って過ごすLargoの子どもたちが増えていくかも知れません。

不登校の理由は本当に様々で、周囲になかなか理解してもらえません。
ひとついえるのは、不登校の子どもたちは甘えているのでも、甘やかされているのでもなく、多くの子どもとご家族が本当に考え悩み抜いてフリースクールにたどり着いているということです。

以前、学童の子どもたちに「Largoの子どもたちはなぜ学校に行けないのか知ってる?」と、おやつを食べている時間に問いかけてみたことがありました。
「いじめられたんじゃない?」「でもゲームばっかりしているんでしょ?ズルイ!」「大人数が苦手だって聞いたことある」「少しは我慢すればいいのに」・・・

私からは、「みんなにもそれぞれ、すごく苦手なこと、強制されたらいやなこと、つらいことってあるよね?不登校の子たちにとってはそれが学校で過ごすことなんだと思う。みんな生まれ持った特徴があって、それが生かされる場所でのびのびと成長していけるといいよね?」と話すと、みんなちょっと考えているような顔をしていました。
「すぐには納得できないかも知れないけれど、みんなの考え方が絶対ではないと思うの。学校がつらい子もいるんだなって知ってください。Largoの子たちとみんなが仲良くしてくれていること、私はとっても嬉しく思っているよ」と伝えました。

今、Largoの子と毎日のように楽しく過ごすようになってきて、学童の子どもたちの心にどのような変化が生まれているのか、また機会があれば聞いてみようと思います。
子どもの成長する力って、すごいです。