ルールを決める①

学童保育ふかふかでは、あまり大人が一方的に決まり事を作らないよう心掛けています。
強制的に「~しなさい」としても、その場がおさまるだけで彼らの成長にはつながらないと思うのです。
例えば、「片付けをすること」。
言われたから、スタッフがうるさいから、という理由で片付けるようになっても、なぜ必要なのか考える機会がなければ、せっかくの学びの機会が流れてしまう。
ふかふかでは既成のおもちゃをほとんど置いていないので、子どもたちが工作の道具や材料を自由に使えるよう、棚に用意していました。

(棚から自由に出して工作。それはどんどんやってほしいのですが・・)

うるさく言われないのをいいことに、出しっぱなし、そして乱暴に扱う、無駄遣いがひどい。
悩みましたが、しばらく何も使えない状態にしました。
ほとんどの子どもたちは、いよいよスタッフが本気で何も使わせてくれないとわかると、自由に使える木っ端や木工道具、古新聞や布を使って思い思いのあそびを展開し、その発想の自由さに感心するばかり。

それでも2か月もたつと「ほんとにこれでいいわけがない」と、子どもたちそれぞれの思いで悶々としだしました。
数人の子どもには「どうしたら元のようにしてくれる?」と聞かれたので、「みんなで、何が問題だったのか、これからどうしたいのかを話してよ」と答えました。
そうすると、たいていの子は引き下がってしまっていたのですが、とうとう、待ちに待った言葉が出ました。
「話し合いの時間を作ってほしい」・・!
4年生の男の子の並々ならぬ決意。最上級生の5年生2人を事前に巻き込んで、お弁当を食べている時間が一番静かだからと、食べ終わるころ私に口火を切ってくれるように頼んできました。
大人の話もあまりじっくり聞けない1、2年生が半数を占めるメンバーと、どんな話し合いが行われたのか。
そこからはまた次の機会に。